看護師の結婚事情を調べると、未婚率の高さや晩婚化が顕著に現れている。実際、近年では一般女性の社会進出が進む背景から、女性が結婚を後回しにする傾向が強まっている。看護師の場合は、リーダーや管理職を目指す方も多く、キャリアアップを優先するうちに婚期を過ぎてしまう場合が多いようだ。婚期を過ぎて、精神的にも経済的にも自立した看護師の場合、結婚の必要性を感じなくなり、パートナー探しに重きを置かなくなるという状況も出てきている。

看護師の未婚率が高い原因には、看護師ならではの勤務体制が関係しているだろう。主に看護師はシフト制で働いており、不規則な生活になりやすい。常勤のフル勤務の場合、日勤と夜勤が入り混じり、休日も他の職種と合わないことが多くなる。そのため、友人やパートナーと予定を合わせるのが難しく、交際に発展する機会が限られてくるのだ。特に夜勤明けの日は疲労が蓄積しやすく、体調管理も難しいため、そもそもプライベートの時間を十分に楽しむことすらできていない事例も見受けられる。

また、看護師は人の命に関わる仕事であり、心身ともにストレスがかかりやすい。患者への対応や医療ミスへの不安など、日々の業務で多大なプレッシャーを抱えている。このようなストレスが原因で、恋愛や結婚に対する優先度が下がる事例も少なくないようだ。さらに、看護師の男女比は約9割が女性であり、女性中心の職場であることから、異性との出会いの場が限られているという現状もある。

一方で、看護師は職業として安定しており、献身的でやさしいといったイメージから、結婚相手としての人気は高い。相手の家族や親戚からも信頼されやすい職業であり、積極的に動けば、結婚相手を見つけるのはそう難しいものではないだろう。近年では、医療従事者に特化した結婚相談所や婚活アプリなどもあるため、忙しくても出会いを求めることは可能だ。もし、結婚を希望しているのなら、ぜひこうしたツールを活用してみてほしい。